【開催報告】高砂老人福祉センターで終活セミナー「相続・遺言」を行いました
2026年10月22日(木)、仙台市宮城野区の高砂老人福祉センターにて、終活セミナー「相続・遺言 ― 医療・福祉の現場を知る行政書士が伝える、備えのはなし」の講師を務めさせていただきました。
平日の午後にもかかわらず、定員24名の会場は満席。参加者の皆さまが熱心にメモを取りながら聴いてくださり、講師冥利に尽きる時間となりました。この場をお借りして、センターのスタッフの皆さま、そしてご参加いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。
この記事でわかること
- セミナーで実際にお話した内容のダイジェスト
- 認知症と相続・遺言の関係
- 医療・福祉の現場を知る行政書士だからこそ伝えられる「備え」の視点
- 当事務所の出張セミナー・講師依頼について
セミナー開催概要

| 日時 | 2026年10月22日(木)14:00〜15:30 |
|---|---|
| 会場 | 高砂老人福祉センター 交流スペース |
| テーマ | 相続・遺言 ― 医療・福祉の現場を知る行政書士が伝える、備えのはなし |
| 対象 | 仙台市内にお住いの60歳以上の方(定員24名・先着) |
| 講師 | 行政書士髙橋誠事務所 髙橋 誠 |
なぜ「認知症」から話を始めたのか(介護福祉士としての視点)
相続・遺言のセミナーですが、私はまずホワイトボードに「認知症の中核症状と周辺症状(BPSD)」を書くところから始めました。

中核症状(記憶障害)を真ん中に置き、その周りに不安・うつ・徘徊・幻覚・暴言暴力・昼夜逆転・排泄の問題といった周辺症状を並べる――。一見、相続・遺言とは無関係に見えるこの図ですが、実は「備え」を考えるうえで避けて通れないテーマなのです。
遺言書は「書ける時」にしか書けない
遺言書を作成するには、遺言能力(判断能力)が必要です。認知症が進行してからでは、せっかく書いた遺言書が後から無効と争われるリスクがあります。
私は介護福祉士として長年、認知症のご本人・ご家族と向き合ってきました。その経験から言えるのは、「元気なうちに備える」という言葉の本当の重みは、認知症の進行を目の当たりにして初めて実感される、ということです。
当日お話した主な内容
1. 相続の基本
- 法定相続人と法定相続分の考え方
- 相続人の順位について
- 代襲相続について
2. 遺言書の種類と選び方・書き方及び法的要件等
- 自筆証書遺言のメリット・デメリット
- 公正証書遺言の安心感と費用
- 特に遺言書を残すべき方の具体例
- 法務局の自筆証書遺言書保管制度の活用
- 自筆証書遺言の具体的な書き方(法的要件)
- 記入例サンプル(良い例・悪い例)
- 遺言書作成チェックリストの提示
- エンディングノートの活用
3. 遺留分という「ブレーキ」

赤いマーカーで「遺留分」と大きく書き加えました。「全財産を長男に相続させる」といった遺言を書いても、他の相続人には遺留分という最低限の取り分が法律で保障されています。遺留分の考え方について具体的な計算式を用いて説明しました。
参加者の皆さまからの質問

セミナー中、トイレ休憩の時間、セミナー終了後、様々な質問をいただきました。
どれも、実際にご家族の問題として差し迫っている切実なご質問ばかりでした。時間を1時間以上オーバーし、職員の方が気を使ってお開きとさせていただきました。限られた時間でしたが、できる限り具体的にお答えさせていただきました。
「医療・福祉の現場を知る行政書士」として
私の強みは、介護福祉士として10年以上、認知症のご本人・ご家族の生活を間近で見てきた経験です。相続・遺言は「法律の話」であると同時に、「家族の物語」でもあります。
書類を作ることだけが行政書士の仕事ではありません。ご本人・ご家族の背景にある不安や想いを受け止めたうえで、最適な「備え」をご提案すること――それが、医療・福祉の現場を知る行政書士だからこそできる仕事だと考えています。
出張セミナー・講師依頼について
当事務所では、仙台市内の福祉センター・町内会・サークル・企業研修などへの出張セミナーを承っております。
- テーマ例:相続・遺言/任意後見 など
- 対応エリア:仙台市および近郊
- 所要時間:60分〜90分(ご相談に応じて調整可能)
- 費用:基本的に無償で行います
ご興味のある団体の方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
- 相続・遺言の「備え」は、判断能力があるうちにしかできない
- 認知症のリスクを知ると、「元気なうち」の意味が変わる
- 遺言には遺留分という「ブレーキ」があり、無視すると家族が争う
- 当事務所は医療・福祉の現場経験を活かし、出張セミナーも承ります
セミナーにご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。今回聞いた話を、ぜひご家族との会話のきっかけにしていただければ幸いです。
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